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複雑でわかりにくい年金を解説する社労士ブログ

― 年金迷宮 ― 障害年金の等級変更請求(障害給付額改定請求)の例外
2022.1.18

障害年金の等級変更請求(障害給付額改定請求)の例外

額改定請求の例外

障害年金が決定された後に、症状が重くなったとして等級変更できる届出があります。

額改定請求というもので、診断書を提出することにより、上位等級に変更すべきか診査が行われます。

この額改定請求は、原則、前回診査日から1年を待たなければ請求できませんが、1年経過を待たずに請求できる例外があります。

27の障害の状態に対して例外が設けられています。

以下、年金機構のHPを参照したものです。【緑字は額改定請求前の等級です】

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/todokesho/shougai/20180213.files/20.pdf

眼の障害(9項目)

  1. 両眼の視力がそれぞれ、0.03以下のもの【2級または3級】
  2. 一眼の視力が0.04、他眼の視力が手動弁以下のもの【2級または3級】
  3. 両眼の視力がそれぞれ0.07以下のもの【3級】
  4. 一眼の視力が0.08、他眼の視力が手動弁以下のもの【3級】
  5. ゴールドマン型視野計による測定の結果、両眼のI/4視標による周辺視野角度の和がそれぞれ80度以下かつI/2視標による両眼中心視野角度が28度以下のもの【2級または3級】
  6. 自動視野計による測定の結果、両眼開放視野点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が20点以下のもの【2級または3級】
  7. ゴールドマン視野計による測定の結果、両眼のI/4視標による周辺視野角度の和がそれぞれ80度以下かつI/2視標による両眼中心視野角度が56度以下のもの【3級】
  8. ゴールドマン型視野計による測定の結果、求心性視野狭窄又は輪状暗転があるものについて、I/2視標による両眼の視野がそれぞれ5度以内のもの【3級】
  9. 自動視野計による測定の結果、両眼開放視認点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が40点以下のもの【3級】

聴覚・言語機能の障害(3項目)

  1. 両耳の聴力レベルが100デシベル以上のもの【2級または3級】
  2. 両耳の聴力レベルが90デシベル以上のもの【3級】
  3. 喉頭を全て摘出したもの【3級】

肢体の障害(7項目)

  1. 両上肢の全ての指を欠くもの【2級または3級】
  2. 両下肢を足関節以上で欠くもの【2級または3級】
  3. 両上肢の親指および人差し指または中指を欠くもの【3級】
  4. 一上肢の全ての指を欠くもの【3級】
  5. 両下肢の全ての指を欠くもの【3級】
  6. 一下肢を足関節以上で欠くもの【3級】
  7. 四肢または手指若しくは足指が完全麻痺したもの(脳血管障害または脊髄の器質的な障害によるものについては、当該状態が6月を超えて継続している場合に限る)※完全麻痺の範囲が広がった場合も含む【2級または3級】

内部疾患による障害(3項目)

  1. 心臓を移植したものまたは人工心臓(補助人工心臓を含む)を装着したもの【2級または3級】
  2. 心臓再同期医療機器(心不全を治療するための医療機器をいう)を装着したもの【3級】
  3. 人工透析を行うもの(3月を超えて継続して行っている場合に限る)【3級】

その他の障害(5項目)

  1. 6月を超えて継続して人工肛門を使用し、かつ、人工膀胱(ストーマの処置を行わないものに限る)を使用しているもの【3級】
  2. 人工肛門を使用し、かつ、尿路の変更処置を行ったもの(人工肛門を使用した状態および尿路の変更を行った状態が6月を超えて継続している場合に限る)【3級】
  3. 人工肛門を使用し、かつ、排尿の機能に障害を残す状態【留置カテーテルの使用または自己導尿(カテーテルを用いて自ら排尿することをいう)を常に必要とする状態をいう】にあるもの(人工肛門を使用した状態および排尿の機能に障害を残す状態が6月を超えて継続している場合に限る)【3級】
  4. 脳死状態(脳幹を含む全脳の機能が不可逆的に停止に至った状態をいう)または遷延性植物状態(意識障害により昏睡した状態にあることをいい、当該状態が3月を超えて継続している場合に限る)となったもの【2級または3級】
  5. 人工呼吸器を装着したもの(1月を超えて常時装着している場合に限る)【2級または3級】

注意点

27項目の例外がありますが、これらは診査から1年経過していないけど額改定請求ができるということで、請求したら必ず上位等級に変更されるというものではないので留意する必要があります。

 

額改定請求で変更されない例

人工肛門装着前に障害年金を請求し、3級で決定された。その後、人工肛門を6月超えて継続して使用している場合。

⇒3級で決定されていますので、人工肛門使用のみで額改定請求をしても3級で等級に変更なしとされる可能性が高いです。

 

額改定請求で変更される例

腎臓機能障害で請求時は人工透析がなく3級で決定された。その後、人工透析開始で3月を超えて継続して行っている場合。

⇒障害年金では人工透析は2級で決定されます。この場合は、透析前3級で決定されていますので、額改定請求により2級に変更されます。1年経過を待たず、透析開始3月経過後に額改定請求ができますので、この場合は額改定請求をして2級の障害年金を早く受給することができます。

まとめ

例外27項目以外は原則どおり、診査から1年経過後でなければ、額改定請求ができません。また、例外27項目に該当していても、請求≠上位等級に変更ではありませんので請求する場合はよく検討する必要があります。

 

精神疾患で障害年金を受給されている方から、症状が重くなったので額改定請求したいと相談を受けることがあります。例外27項目に精神疾患はなく、原則どおり診査から1年経過が必要となるため、診査日を確認して請求可能か判断いたします。経過していれば請求可能、1年未満の場合は1年経過してから、額改定請求が可能です。