障害年金を請求できるのにしていなかった!その理由は?
受診歴が長く日常生活においても不自由を強いられている。それなのに障害年金請求をしたことがない。もっと早くに請求できたはずなのに・・・知っていれば、早い時点で請求をしていたに違いありませんが、請求できなかったのには色々な理由があります。
目次
障害年金ってわかりにくい
障害年金と聞くと、障害をお持ちの方がもらえる年金でしょ。
という答えが返ってくるでしょう。
では、障害年金がもらえる障害をお持ちの方とは?
どのような障害がある場合に障害年金を受けることができるのか?
よく、どのような病気だと障害年金はもらえるの?と聞かれます。
癌と診断されたが障害年金はもらえるか?
糖尿病と診断されたが診断書を書いてもらったら障害年金はもらえるか?
などなど・・・
癌や糖尿病でも、初期の状態から重症の状態まで様々です。
障害年金は傷病名で決まるものではありません。
障害の程度が日常生活や労働においてどのような制限を受けるかで判断されます。
様々な障害がある中でどのような障害だと障害年金を受けることができるのか?
こう考えると確かに難しいですね。
障害年金の相談を受けてわかること
障害年金の請求相談を受けると、なぜ今まで手続きをしなかったのだろうか?
と思うことがありますが、当事者からするとそう簡単ではないようです。
ある相談者の方は、10年前からある病気で受診をされていましたが、
今まで障害年金請求を考えたことがなかったそうです。
自分の病気は障害年金を受給できる対象ではない。
自分よりもっと重い症状の人が障害年金はもらうものだ。
障害者手帳も持っていないから請求しても該当しない。
このように自分でもらえないものと判断されていました。
別の相談者の方は、
医師が障害年金をもらうほど状態は悪くない。
入院するほどでないと障害年金はもらえない。
と言われ請求できないものと思っていた。と仰っていました。
ある別の方は、
障害年金自体知らなかった。
誰もこのような制度があることを教えてくれなかった。
相談を受ける中で、
受診歴が長い方の相談を受けると、もっと早くに手続きをしていれば
前から障害年金を受けることができていたのに・・・
そう思うことがよくあります。
障害年金請求を考えて気づくこと
障害年金の請求をしようと決めて、まず年金事務所やお近くの役所へ
請求方法を相談に行かれることと思います。
請求には診断書だけ書いてもらえばいいと考えている方も多いです。
しかし、
請求するために確認すべきことがたくさんあります。
初診日は?
納付要件は?
請求方法は?
請求に必要な書類は?
このように障害年金は、一つ一つ確認していかなければなりません。
専門的なことをわかりやすく、一般の人々に伝える技術が求められます。
役所の人が丁寧にわかりやすく説明してくれる方だと
請求までスムーズにすすみます。
窓口にいる方が、障害年金に精通しているとは限りません。
また、精通していたとしても、それをわかりやすく説明できるかは別問題です。
請求しようと相談に行ったけれど、難しいことを言われただけで嫌になった。
行くたびに違うことを言われて嫌になった。
どのように請求書等を書いたらいいか具体的に教えてくれなかった。
結局、自分で請求するのは無理と判断して請求しないまま終わったしまった。
そのような方が多いのも事実です。
本当はきちんと説明を受ければ、手続きをして年金受給できる方が
請求を断念するのは本当に残念でなりません。
障害年金請求で私たちにできること
役所に一度相談に行ったきり、その後請求を諦めてしまった。
何か所も病院にかかって自分でも思い出せない。
初診日がわからずどうしたらよいかわからない。
最初の病院は廃院して、証明がとれない。
請求できない理由はいろいろ考えられます。
じっくり考えていけば解決できる問題もあります。
壁にぶつかったとき、その問題を解決できる手段を提案できるかもしれません。
相談を受けたときに、クリアすべき問題とそれほど重要視しなくてもよい問題があります。
障害年金に携わる社会保険労務士はたくさんの請求事例を経験しているため、
そこの見きわめをきちんとこなします。
まとめ
役所において障害年金の相談件数は非常に多いようです。
色々な傷病に対して、相談も多種多様でありますが、
実際に請求手続きが完了するのはそれほど多くありません。
手続きに至らなかった理由はそれぞれでありますが、
その中には手続きをすれば障害年金の受給が可能では?
というケースも見受けられます。
前段で触れたような、
説明を聞いて難しくて自分には無理だと思った。
なんだか面倒になった。
書類が多くて意味がわからない。
このような理由で請求をあきらめたとしたら、
障害年金請求を代理人に依頼する方法もあります。
私たちに相談に来られる方でも、
もっと早くから障害年金が受給できていたはずなのに・・・
というケースを多くみてきました。
難しいかな?と思われたときは、
年金を専門にしている社会保険労務士を利用してみてください。
一緒に解決の糸口を探していきましょう!